スイングについて、まったりと語ってしまおうというコーナーです。
中年ゴルフファーの独り言だと思って、軽く読み流してください。
2003年3月某日
「クラブヘッドを後方に真っ直ぐ30センチ引け」という。「アーリー・コック」「ゆるゆるグリップ」なんていう言葉も流行った。最近では「高反発クラブはアッパーに振りぬけ」と解説する。すべてのゴルフ雑誌が、20年以上そんなことばかり書いてきた。それが本当なら皆がシングルになれたはず(笑)。なれましたか?断言します。絶対になれない。雑誌やレッスン図書のスイング指導で、絶対にシングルになれるはずがない。ヘッドをどう動かせだの、クラブの軌道がどうだのと、プレーヤーにクラブの動きや腕の動きばかり意識させて、上達もヘッタクレもないものだ。
良い例がある。
ジャンボ尾崎全盛期に、各誌ともハンドダウンに構えて、テイクバックをインサイドに引き、アッパーブローで豪快にアウトサイドに引き抜くジャンボのスイングを絶賛し、毎号ジャンボのスイングを分析する記事が誌面を飾った。皆がジャンボに憧れ、クラブを下から上へ、内から外へ持ち上げるスイングをマスターしようと躍起になった。しかし、それによって多くのゴルファーがレベルアップしたのか?答えはノー。むしろこれが弊害となってハンデ12,3から這い上がれないゴルファーのどれだけ多いことか。ジャンボのスイングではなく、クラブの動き、ヘッドの軌道、せいぜい語っても腰や肩の回転がどうのこうの・・・といった表面の部分だけしか見抜けないゴルフ雑誌を貪り読んで、今じゃチーピンとフックに悩み、時折訪れるバカッ飛びだけが自慢のあなた、あなたのことですよ!(笑)
丸山茂樹プロが渡米した後くらいから、ボディーターンという言葉が使われ始めた。リストを使ったフェースローテーションではなく、体の回転でボールを運ぶのだという。その考えは実に正しい。しかしゴルフ誌は相変わらず、まったくその本質を理解していない。だから、ボディーターン=腰の捻転、回転、ウエイトシフトなど、今度はクラブや腕を放っといて下半身の問題ばかりをクローズアップする。
どうして身体の一部だけにこだわるのかねェ~。腰の回転だけでボールが飛ぶのか?腕は上げなくても良いのか?コックは?切り返しは?・・・誰もボディターンを目標にゴルフを始めているわけではない。より遠くにまっすぐ飛ばすためにたどり着いたスイングが、そう名づけられただけのことである。より遠くにまっすぐ飛ばすには、スクエアなインパクトを作ってヘッドとシャフトの弾きを最大限に発揮させることが必要になってくる。スクエアなインパクトを作るには、インパクト時に胴体の正面で胸・グリップ・ヘッドが一直線になっていなければならない。ほら、もうボディー(胴体)以外に、腕の話が出てきたでしょ(笑)。所詮、胴体の回転だけでスイングを語ることなど出来ないんですよ。
愚痴や皮肉はさておき、スクエアにインパクトするには・・・次回また、マッタリと。
1 >> 2・3・4・5・6・7・8・9