「アメリカン・スクエアスイングへの道」4 -スクエアなアドレスをマスターする-
クラブを使って正しい前傾姿勢を知ろう
正しい姿勢で、ターゲットに対して正しくアドレスすることが、正しいスイングの基本であることはお判りだと思いますが、前傾姿勢がそうであったように、実際に正しいアドレスができている人はほとんどいません。
スイングタイプによっては、オープンスタンスやクローズドスタンスの方が構えやすいので、
ついついルーズなアドレスになってしまうため、飛球線に対してとんでもない方向に構えている人がほとんどです。
アンスクエアなアドレスは、プレーンから外れた変則スイングをさらに助長してしまいます。当たり前のことですが、スクエアスイングのマスターには、スクエアなアドレスのマスターが不可欠です。
写真を見ながら、スクエアなアドレスをマスターしていきましょう。
① ボールの外側に、ターゲットに対して一直線になるように、アイアン1をセットし、前章でマスターした要領で正しい前傾姿勢を作り、7番アイアンでアドレスします。
両足のつま先前方に、アイアン1と平行にアイアン2をセットします。
② アイアン2から左右のつま先までの距離が、それぞれ等しくなっていることを確認します。
この時、左足つま先は15~20度程度外側に開いていてもOKですが、右足つま先の開きは5度程度に抑えましょう。
右足がルーズに開いていると、クラブがインサイドに上がりやすくなってしまいます。この状態でアイアン2からつま先までの距離が等しいことが確認できれば、スクエアなアドレスの完成です。
③ このアドレス姿勢のまま、体の中央の真下の位置から、アイアン1、2と垂直になるようにアイアン3をセットしたところが、7番アイアン以下のボール位置です。
今後のAMGTFレッスンでは、7番アイアン以下のクラブは、ボールを体の中央にセットするのが基本になります。
※AMGTFでは、7番アイアン以下のボール位置は同じですが、クラブの番手が上がるごとに、ボールを半個分ずつ飛球線前方に移動させます。
そうするとドライバーと7番アイアンとでは、ボール4個分の違いが生まれます。
④ 最後にドライバーのボール位置から、アイアン1、2に垂直にラインを延ばします。
このラインの延長線が、左足つま先とかかとのちょうど真ん中付近を指すようにします。
これがドライバーにおける正しいボール位置です。
最近のトーナメントでは、アドレスした時、真後ろにキャディを立たせて方向をチェックさせている選手の様子が目に付きます。
また、トーナメント会場のドライビングレンジでは、ここで紹介したドリルのように、クラブをターゲットにセットして、一球ずつ確認しながら練習しているプロの姿を多く見かけるようになりました。
これは、一流のプロゴルファーが、ターゲットに対してスクエアに立つ(アドレスする)ことの重要性を知っており、常にチェックを怠っていないことの証明です。正しい前傾姿勢で常にスクエアなアドレスがとれなければ、スクエアなスイングはマスターできません。
練習場では必ずアイアンを使用して、正しい姿勢とス クエアなアドレスをチェックするように心がけましょう。
また、AMGTFのドリルでは、7番アイアンをメインに、ドライバーとピッチングウエッジでスイングを作り上げていくことになるので、この機会に特に7番アイアンとドライバーのスタンス幅を体に覚えこませるようにしましょう。
※今回のドリルとは関係ありませんが、ボール位置を移動させることのメリットは、同じスイングで、ショートアイアンをダウンブローに、ミドルアイアンやショートウッドを軽いダウンブローに、フェアウエイウッドをスィープに、ドライバーを軽いアッパーブローに打ち抜いていけるところにあります。